Tuesday, December 23, 2008

Wall Street

空いた時間に映画『ウォール街』を再鑑賞しました。



この映画は問題提起の宝石箱です。
鑑賞後に種々のトピックについて考える余地を与えてくれます。
(もちろん、すべてお金とモラルと人生に関することであるというのは想像に難くありませんね(笑)

この映画で最も印象に残るシーンは、主人公バドが名悪役ゴードン・ゲッコーと初めて相見える場面です。

「貴様はどれだけアタマが切れるんだ?(=トロイのはさっさと消えろ)」

というゲッコーの第一声に、人格も容姿も履歴も全て捨象され、純粋な頭の切れとそこから生み出される利益のみで人間の価値が決まるという自己勘定投資(俗にいうPrincipal Investment = PI)の世界の掟を思い知らされました。

実際にウォール街で働く方々が「あれはrealだ」と口をそろえて言っておられるそうなので、しょせん映画のお話…というわけにはいかないようです。

80年代に債券トレーディングで一大帝国を築き上げたSalomon Brothers(哀しい哉、今はCitiの傘下です)の中心にいたトレーダー達も、頭は切れるがその肥満体と素行の悪さは無茶苦茶だったということが元社員の口から様々な媒体を通じて明らかにされていますね。

他には、稼ぎ頭だったモーゲージ債のデスクなどはほとんどがバイト上がりの移民で構成され、大学の学位は全部合わせても無名大学の文学学士ただ一つのみだったというお話も聞きます。

もちろん数字を出せなければ即刻クビでしょうし、あるいはお客に会わないから何でもあり…という事情もあるのでしょう。しかし優秀な脳味噌さえあれば少なくとも金銭的な成功は収められる米国社会、素敵です。

(自己勘定投資とは、会社のお金を使って、すなわち自分でリスクを取って投資(投機)をすることです。財務戦略や資産運用のアドバイザーとして手数料をもらっていた証券会社ですが、それだけの知識があるなら自分でやってしまおう!と思い立ったことが自己勘定投資をし始めたきっかけではないのかと個人的には考えております。)

 

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